車上生活ブログ

キャンピングカー生活しながら日本一周

福島第一原発

 

福島第一原発を見に行こう」

 

これは学生時代

まだ震災が起きて数年の時にも

当時かかげたテーマで

ヒッチハイクで付近まで行き

徒歩で立ち入り禁止区域に入り

途中で警察に見つかって

パトカーに乗せられて

禁止区域の外まで出された思い出がある

 

 

野次馬根性でもひやかしでも

珍しい物見たさでも

なんでもなくて

 

今起こっている現状を

なんとなく情報だけで判断するのでなく

実際に目で見て肌で感じて判断する

ということはとても大切なことで

その動機は当時も今も変わっていない

 

今回ふたたび福島に来て

福島第一原発をこの目で見ようと試みた

 

6号線を北に北に進むと

徐々にひと気がなくなっていき

警備員の姿が増えてきた

左右へ交差点は封鎖され

「帰還困難区域」の立て札が並ぶ

 

仮設住宅に移り住んだ人々は

8年経った今でも帰還することなく

空き家や空き店舗が並んでいた

 

宮城と福島を繋ぐ一本道だけが

開通しトラックや関係車両が行き来していた

 

草木がぼうぼうに伸び歩道は塞がれていた

伸びた草木はすべて震災後に育ったものだろう

自然の力はすごい。

同時に人が足を踏み入れなければ

自然や草木はこうものびのびと

育つという矛盾を知る

 

福島第一原発へと続く交差点も

もちろん封鎖され「通行証確認中」の文字

見るからにあやしいキャンピングカーは

通されるはずもなく

僕たちは諦めることを余儀なくされた

 

しかし今回

双葉町大熊町の空気感を肌で感じ

少し異常な閑散とした空気感や

それでも復興に向けて町興しをする

役所の人たちや地元の人々の姿を見ることができた

 

そして

僕たちが住むキャンピングカーや

モバイルハウス、トレーラーハウス等の

可動産のムーブメントは

震災の悲劇や仮設住宅に移り住むことを強いられた人々の悲しみの後押しを

確実に受けているということを今回再認識した。

 

状況はどうあれ、

移動する(しなければならない)

という可能性があるということが

移動生活やミニマムな生活

本当に大切な人、場所、物を選んだり

本当に大切な時間を過ごす

という教訓に繋がっている

 

今一度その教訓を噛み締めて…

 

 

 

 

 

僕たちは福島や東北に恩返ししたい。